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第3回:教材がない!手探りで生まれた工夫

教材不足という現実

 

幼児・児童向けの中国語教材は国内ではほとんど市販されておらず、2014年当時は「教材がない」という壁に直面していました。


「どうすれば、子どもたちに中国語を楽しく学ぶきっかけができるか?」──その問いに向き合い、毎回の活動は試行錯誤の連続でした。

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かおり先生のおうちのイチヂクの木
かおり先生のおうちのイチヂクの木

絵本・歌・ゲームの積極的導入

 

子どもたちが集中できるのはわずかな時間。ほんの数分です。

そこで、絵本の読み聞かせを短く切り取り、童謡を中国語に置き換えて歌ったり、手作りのカードやゲームを工夫して取り入れたりしました。

即興的に作り上げた工夫は苦肉の策でしたが、後に教材研究やオンデマンド教材開発のヒントとなる大切な財産となりました。

音楽と体のコラボレーション

下起先生からカンフーの手解きを受けるリョウ先生
下起先生からカンフーの手解きを受けるリョウ先生

 

 

中国語の音声といえば、美しい音の響き。四声があることで、言語の抑揚・リズムが鮮やかに彩られる・・そんな言語です。
音楽的要素の強い言語である中国語であるからこそ、音楽との相性が良いと判断。

そこで、中国語教育活動を支えてくれたのがパートナーのリョウ先生(音楽家)です。絵本の読み聞かせに合わせてBGMを演奏し、子どもたちが物語の世界に入り込める環境を作ってくれました。

サークル活動では、さらに身体を使った学びの試みとして、カンフーの指導者下起 悦郎先生をゲストに招き、簡単な動きを体験する機会もありました。偶然残っていたリョウ先生のカンフー指導の写真を見ると、子どもたちが「言葉を体で感じる」学びをしていたことを思い出します。

2つのサークル活動を通して

 

こうした手探りの実践は、2つのサークル活動を通して積み重ねられていきました。
それぞれのサークルはメンバーや活動環境こそ異なりましたが、「子どもの学びは机上だけでは難しい」という共通の課題に直面しました。
ゲーム性のグループ学習や音楽体験を通して初めて、子どもも保護者も安心して外国語の世界に踏み出せる──そのことを繰り返し実感しました。

学びはあそびから始まる

 

子どもの外国語学習は、机上の勉強だけでは楽しく続けることが難しい。年齢が低ければ低いほど、聴覚が良いのですが同時に、集中力は一瞬しかないのも特徴です。


そのため、まずは遊びや体を使った活動を通して「楽しい」と感じることこそが、学びの第一歩。その「楽しい」という感情が生まれない、生まれていない状態で学習を始めること自体はできますが、続けられるかどうかは疑問符が浮かびます。


また、「楽しい」と思える学習活動に、保護者自身も一緒に参加してこそ、子どもは安心して外国語の世界へ踏み出せるのだと実感しました。
この理念は、私の教育実践と研究の核となり、現在へとつながっています。

学友とも、ささやかに収穫祭をしました!
学友とも、ささやかに収穫祭をしました!

次回予告

第4回:「紙からデジタルへー初めての教材作り」